こんにちは。上村です。
その昔、『カフェー丸玉事件』というのがありました。
これは、法律の教科書にも載っている有名な事件ですね。
時代は昭和8年。
大阪の道頓堀に、「カフェー丸玉」という店があった。
ちなみに当時の「カフェー」とは、コーヒー屋さんではありません。
今で言うところの「キャバレー」ですね。
ホステスさんがいて、お酒を飲むところです。
そこに、あるホステスさんがいたのです。
彼女に対して好意を抱いた、一人の男性客がいました。
男性客 「僕と付き合ってくれたら、独立資金をあげるよ」
ホステス 「本当?」
男性客 「ああ、400円を援助しよう」
と約束したのです。
「400円? それじゃラーメン食べて終わりじゃないか」
と思うなかれ。
当時と今とでは貨幣価値が違いますね。
当時の400円は、
今では「300万円」くらいでしょうか。
いずれにしても多額のお金です。
ホステスさんは喜びました。
ところがです。
約束してしばらくしても、一向に履行されない。
ホステスさんは、自分が騙されたことに気付きます。
怒った彼女はついに「裁判」を起こしたのです。
「債務不履行」で訴えたのですね。
一審と二審は、ホステス側の勝訴。
「お金を払わないのはけしからん」
と判断されたのです。
ところが、大審院(今の最高裁)は、原判決をしりぞけました。
一転、「男性側の勝訴」としたのです。
「支払い義務なし」という180度違う結論になったわけです。
男性側はホッとしたでしょう。
身から出たサビとはいえ、
調子に乗った一言で大変なことになったのです。
しかし裁判に勝ったからまだいい。
それに比べて、ホステス側は裁判まで起こして、一審二審も勝ったのに最後で「どんでん返し」をくらったのです。
その悔しさは半端ではなかったでしょう。
では、どうして最終的にこんな判決になったのでしょうか?
つまり、カフェー(キャバレー)という遊興の場所で、
勢いで言った言葉だからですね。
「その言葉には信頼性がない」と判断されたのです。
言葉だけ信じたら、
「何て素晴らしい人だ。自分の前に現れた白馬の王子だ」
と思うかもしれません。
しかし、大切なのは、その人が何を言ったではなく、その人が何をしたかです。
言葉では何でも言えますが、実際の行動にその人の真実が現れます。
といっても、もちろん高価なものを渡すという意味ではありません。
援助する気もないのに、気を引こうとして適当なことを言った、その人の行為が問題なのです。
さっきの男性は、騙すつもりがあったのかどうかはわかりませんが、大切なことはその人が何をしているかです。
浮気はいけないと言いながら、浮気ばかりしている人がいたら、それはその人が何を言おうが浮気性ですね。
100回「愛してる」を言うよりも、1回の「愛ある行為(思いやりある行為)」の方が上です。
なぜなら、そこには真実の心があるからです。
・今回のまとめ
大切なのは、何を言ったではなく、何をしたか。
なぜなら、そこには真実の心があるからです。
あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。
今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。
本書には、それくらいの大きな力があります。
あなたの「バイブル」にしてください。
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。