こんにちは。上村です。
こんな和歌があります。
『袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらん』
平安時代歌人、「紀貫之」作。
意味はこんな感じです。
「去年の夏に、袖を濡らしながら両手にすくった水が、冬の寒さで凍っていたのを、立春の今日の風がとかしているだろうか」
「夏にすくった水が、冬には凍ってしまい、それが春の風でとけているかなあ」
ということですね。
僕はこの詩が好きです。
短い文章の中に、「夏、冬、春」が出てきます。
「季節の移り変わり」を感じさせてくれます。
「どんどん移り変わっていく」ということですね。
例えば、人間関係に悩んでいる人がいます。
「今日もあいつと顔を合わせないといけない、嫌だ」と悩む。
職場にもあるし、近所付き合いにもあるかもしれません。
悩みはもちろんわかるのですが、でも、そんなに人間関係を深刻に考えなくていいのです。
「日々移り変わっていく」という真理がわかれば、そんな状況もいつか変わっていくことに気付きます。
小学校時代の嫌なクラスメートも、今はもうどこにいるかわからないですね。
そんなものです。
物事を大きくしているのは、自分自身です。
嫌な人がいていいし、合わない人がいい。
むしろ合わない人の存在は、「合う人」に有難さを教えてくれます。
合う人ばかりだったら、その有難さに目を向けることもなく、したがって視野が狭くなります。
合わない人の存在は、「合う人の存在」を教えてくれる
「どこに目を向けるか」が大切です。
いい方向に目を向けていけば、自然に嫌な人も遠ざかっていくものです。
大切なのは広い視野。
一時的に心が傷ついても、時間が経過する中で癒されていきます。
一時的に誤解がはびこっても、正しいことは必ず理解されていきます。
価値あること、正しいこと、心を癒していくことは、時間が経てば必ず定着していくのです。
だから、何も心配はいらない。
それが広い視野です。
相手の気持ちをコントロールしようとしている人も、「狭い視野」に陥っていますよ。
大切なのは思いやりです。
相手の気持ちをコントロールしようとしたら、泥沼にはまっていきます。
束縛から自由へ。
今こそ、自分自身へ「奴隷解放宣言」をすべきですね。
「今の時代に奴隷などいない」とおっしゃるかもしれないのですが、果たして本当にそうでしょうか?
今の時代にも「奴隷的な人」はたくさんいますよ。
誰かに奴隷にされているのではなく、自分自身で自分を奴隷にしているのです。
例えば、自分勝手もそうですね。
一見自由のように見えて、実は奴隷的心情になっています。
本当の自由とは、これとは真逆。
なぜなら、本当の自由を獲得したら、相手の意思も認めることができるようになるからです。
利己主義では、相手のことは考えず、自分の利益だけを考えてしまう。
視野が狭くなっています。
それでは必ず行き詰ります。
過去の自分の経験を通じても、そのことがきっとわかるでしょう。
もっともっと「広い視野」が必要です。
『あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ』
奴隷解放宣言をした「リンカーン」の言葉です。
これこそが、広い視野ではないでしょうか。
転んだのは、その時の世界。
立ち上がるのは、これから続いていく広い世界。
いつだって、「to be continued」(次回に続く)です。
・今回のまとめ
いつでも、これからを大切に。
視野を広く持つこと。
「利己主義」で視野が狭くなり、「利他主義」で視野が広がっていきます。
「愛される自分を大胆に意識すること」
そうすれば、不思議なほど、愛されるようになります。
その方法を書いたのが本書です。
愛された後のことを大胆に意識すると、今から魔術的に愛されるようになる、秘密の愛され術
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。