こんにちは。上村です。
僕は昔、こんなことがありました。
休日に、かつての同級生に会いました。
「食事でもしよう」ということになった。
店に行く途中、ある「怪しげな通り」を通ったのです。
怪しげな通りですから、「怪しげな店」がたくさんあります。
客引きに対する規制が、あまりなかった時代。
こういうところには「客引き」が待ち構えていたりします。
と思ったら、案の定、声をかけられました。
「お兄さん方、お安いですよ・・・」と。
僕らは、食事が目的です。
もちろん断ったのですが、少し歩くと、また別の客引きに声をかけられました。
今度は断っても、しつこく食い下がってくる。
同級生の友人は、さすがに面倒になったのでしょう。
彼は、こう言ったのです。
「100円しかないんだよ!」
僕は、思わず笑ってしまいました。
もちろん、友人は100円以上持っています。
(食事に行くのですから)
断るために、わざと言ったのです。
後で聞いてみると、「100円しかない」は友人の常套句らしい。
やっかいな客引きには、これで対抗するそうです。
そんな客引きばかりいるところをうろついているのかどうか知りませんが、まあそういうことらしい。
それにしても、「100円しかない」というのは、なかなかの名文句です。
「100円しかないんだ。100円で悪いか」
みたいな迫力?を感じます。
通常、何かを持っている方が有利だと考えがちです。
ところが、実際はそうでもありません。
あったらあったで、また別の悩みが出てくることもあります。
ないと認めてしまえば、余計な見栄を張る必要もなくなります。
学校でクラスメートに、
「お前は運動神経が鈍いな」
と言われたとします。
「ああ、鈍いよ、何かそれで悪いことでもあるのか」
みたいな感じで、堂々としていればいいのです。
こういう人は、決してイジメられないでしょう。
それを変に見栄を張って、運動神経のあるところを見せようとするから、ますます相手はからかってくるのです。
例えば、好きな異性を追いかけている人などもそうですね。
愛されようとして、自分はさも「持っている人」であるかのように振舞う。
「自分とお付き合いすれば、こんなに素晴らしいことがあるよ」
と強調する。
でも、別に相手は、その人の肩書きを見て好きになるわけではありません。
もしそれで好きになったのなら、肩書きがなくなれば、愛してもらえないことになる。
実にばかばかしいことです。
それでは、その人が好きなのか、何が好きなのかわからなくなる。
確かに、表面的なものに惹かれて好きになる場合もあるでしょう。
でも、そういった表面的なものは、後で必ず「幻滅」する時が来ます。
「愛している対象」がおかしいからですね。
その人個人よりも、その人の「背後にあるもの」を愛しているからです。
こんな寓話があります。
『虎の威を借るキツネ』
という話。
バックに虎がいると、みんな恐れてキツネに手を出さなくなるのです。
しかしながら、虎がいなくなれば、状態は元に戻ります。
それに、虎の威ばかり借りていると、いつも虎に対して何も言えなくなってしまう。
それよりも、
「自分はキツネだ、だってキツネだから。キツネうどんではない」
みたいな感じで、自分の持つ長所に徹していれば、誰かの威を借る必要もありません。
虎には、虎自身の抱えた問題があります。
一面だけ見て、これがいいなどと言うことはできません。
「自分は自分であるがゆえに、愛してくれる人は必ずいる」
そう思って、自分の長所を、誰かのために使っていくことです。
そして、言うまでもなく、あなたにも僕にも誰にも、必ず長所はあるものなのです。
・今回のまとめ
自分の長所を発揮していく中で、自分に合う人がわかってきます。
自分は自分であるがゆえに、愛してくれる人は必ずいるものです。
あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。
今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。
本書には、それくらいの大きな力があります。
あなたの「バイブル」にしてください。
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。