2018年8月26日日曜日

追いかけると逃げるのは、焦っている人に絡まれると、息苦しくなるから

こんにちは。上村です。


昔の話です。

僕が、入学式用に初めて「スーツ」を買った時です。


ある店に行きました。

どんな服を買うか考えていたら、若い男性店員さんが近づいてきました。


「スーツをお探しですか?」
「そうです。入学式に着るので」


すると、店員氏、
「これなんかどう?結構いいよ」
とあるスーツを勧めてきました。


勧めてくれるのはいいけど、何でいきなりタメ口なのだろうか。(笑)


まあ、僕は当時十代。
店員さんも若かったし、ざっくばらんがいいと思ったのでしょう。


それは構わないのですが、その後が大変だった。


店員さんは、僕が考える暇もなく「今はこれが主流」みたいな感じで、有無言わさない。


僕はあっけにとられました。


スーツを選ぶのは生まれて初めてです。

どれがいいのかもよくわからない。


そこへもってきて、「これしかない」みたいな感じで勧められたのです。


店員さんには、ひょっとしたら「販売ノルマ」みたいなのがあったのかもしれません。


もちろん商売なので、押しも必要な時があるかもしれません。

でも、あまりにも強引すぎやしないか。


今ならここまで強引な店員さんはいないでしょう。

僕にしてみれば、ほとんど考える間もなかったのです。


知りたいことも質問できず、その店員さんは強引に話を進めていく。


もちろん店員さんにやる気がなかったら困りますが、さりとて強引なセールスも困ってしまう。


当時僕は、消極的な性格で相手のなすがままになってしまったのです。


「無理やり押し付けられた」という苦い思いが残ったのですね。


「それでも売れたんだから、店にとってはプラスだ」

と思われるかもしれません。


でも、そんなこともありません。


なぜなら、それ以降、僕はその店に行かなくなったからです。


店の品に問題があるわけではありません。


その店に行く度に、「強引な店員がまた現れやしないか」と警戒するようになったからですね。


そこで、店員さんの立場で考えてみましょう。


その時はスーツを売ったのです。


彼は、ひょっとしたら、上司にホメられたかもしれません。


「よく売った。エライ」

みたいな感じで。


まあ、一着売ったくらいで、そこまで褒められないかもしれませんが。


でも、よく考えてみてください。


その時は、確かに売れたかもしれません。


でも、長い目で見ると、それ以降の「ひょっとしたら僕が買ったかもしれない売り上げ」がなくなったのです。


その店は自宅近くにあったので、僕は度々利用していました。


でも、その一件以来、全然行かなくなった。


イヤな経験をしなければ、以降もずっとモノを買い続けていたかもしれません。


店側にとってみたら、結果的にはソンをしているのですね。

目先の利益を追い求めて、結果的にソンをしたというわけです。


念の為に言うと、売り込むことが悪いと言っているではありません。

商売ですし、それも必要でしょう。


但し、何でもそうですが、結果を出すためにはそれなりのステップがあります。


結果を出そうと焦って、逆に「本当に望む結果」を遠ざけてしまうことがあります。


こういうのは、いろいろなことに言えますね。


恋愛や人間関係にもあります。


例えば、誰かを食事に誘うとします。


友人ならともかく、片想いの異性が相手なら、なかなか言い出せないものです。


そこで、「誘い方」を工夫する場合があります。


「仕事のことで話があるので、少し食事でもいかが?」などと言う。

確かに、誘いやすくなるでしょう。


でも、問題はここからです。


「仕事のことで」と言っておきながら、いざ二人で食事をすると、途端にアプローチモードになる。


当然、相手は困惑します。


仕事の話と思っていたら、根掘り葉掘りプライベートなことを聞かれて、イヤな気がする。


プライベートなことを聞かれるのがイヤなのではありません。


「仕事の話と言って誘ったのだから、仕事の話をしてよ」

ということですね。(笑)


何か相手の下心がわかって、変な気持ちになります。


次に誘われても、断ろうと思う。


これも、さっきの店員さんと同じですね。


その場では結果を出したのです。

でも、後に続いていない。


「信頼関係」というものができていないので、後に続いていかないのです。


もちろん、「相性」というものもありますが、やはりそれも信頼関係があってのことです。


信頼がなければ、どんな関係も続きません。


今すぐに結果を求めたがる気持ちになって、大切なことを忘れてしまうのです。


「1分1秒でも早く、成果がほしい」と思う。

でもそのことが、逆に結果を遠ざけてしまうことがあります。


結果とは、先にあるものではありません。

しかるべき時に、自分が予期しないところで、結果となります。


結果というのは、トータル的に判断すべきです。


今の不都合なことが、実は未来にとっていい結果をもたらすことがあります。


いくら立派な「計画表」を作っても、今を大切にできないなら、それは無意味なものになります。


結果を心配しない「余裕」が、必要です。


何であれ、焦りをなくして、落ち着きの中で取り組んでいくことが大切です。



・今回のまとめ
未来を考えすぎると、余裕がなくなるもの。
余計な焦りや心配が、結果を遠ざけます。
たとえどんな時でも、余裕を忘れずに。




あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。

今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。

本書には、それくらいの大きな力があります。

あなたの「バイブル」にしてください。



あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。

     1.追いかけるのをやめる
     2.「途方もない愛される力」を実践する

今すぐ、「真理」を知ってください。