こんにちは。上村です。
僕が高校生の時、学校行事で「キャンプ」がありました。
キャンプというと、何か楽しそうな感じがしますよね。
「みんなでワイワイ楽しく過ごす」みたいな
しかし、このキャンプは違った。
学校行事ですから当たり前かもしれませんが、それにしても厳しかったのです。
普通ならいい思い出になるであろうキャンプが、あまり「思い出したくない思い出」になりました。
朝早くに叩き起され、いきなり「ランニング」です。
不思議ですよね。
「精神を鍛える」というと、なぜやたらに走らせようとするのでしょうか?
走らせたら、聖人君子になれるとでも思っているのでしょうか?
朝っぱらから教師の怒鳴り声を聞いて、心が暗くなったのですから、かえって精神に悪い。
確かに、一部不真面目な生徒はいましたが(僕も?)、多くは真面目な生徒で、そんな怒鳴られるようなこともしていないのです。
一生懸命に走っているのに、「ダラダラ走るな、こらあ~」と言われたら気分は悪い。
別に褒めてはいりませんが、せめて静かにしてほしい。
「ギャーギャー怒鳴って、仕事しているつもりになってんじゃないぞ、こらあ~」
と言い返したくなってくる。(笑)
こういう状況だと、ギスギスした雰囲気が充満します。
さすがに教師に面と向かって反抗する生徒はいませんでしたが、生徒間同士でいさかいやトラブルがありました。
集団生活を学ばせようとしていて、生徒同士の仲が悪くなっていくという、まさにジレンマ。
でも、よく考えてみれば当たり前ですね。
「強制」と「愛情」を、勘違いしてはいけません。
生徒をおとなしくさせるというのは、別に愛情でも何でもないのです。
生徒を操り人形にしたいのなら、それは愛情ではなく、単に学校側の都合。
もし本当に生徒のことを考えるなら、怒鳴り声ではなく、お互いが協力できることで「いい雰囲気」を作っていけるようなものを目指すべき。
そうすれば、生徒自身が成長していけるでしょう。
えてしてこの強制と愛情が、ごっちゃになっていることがあります。
元来正反対のものなのですが、強制を、これが愛情のシルシなどと思い込む場合がある。
これはやっかいです。
相手の自覚を無視したところに、愛情はないからです。
例えば、恋愛や人間関係でもありますね。
「これだけ愛しているのに、どうして振り向いてくれないんだ」
と思う。
必死で何回も連絡して、返信がないと落胆します。
しかし、相手の立場になって考えてみましょう。
何とも思っていない人から、しつこくされたらどう感じるか?
これは恐怖です。
相手の気持ちを察したなら、そういったしつこい行為はきっとやめるでしょう。
それこそが、本当の愛情です。
ところがこれは恋愛に多いですが、恋愛感情に振り回されていると、そんな普通のこともわからなくなってくることがあります。
さっきの、僕の学校と同じですね。
教育という言葉とは裏腹に、あまり教育になっていなかったのです。
愛情という言葉とは裏腹に、愛情になっていないようなもの。
とはいえ、僕も予備校で働いていた経験がありますから、学校の立場も理解しています。
「そんなことを言ったって、今すぐ生徒をちゃんとさせないと、クレームがくる」
などということもあるかもしれない。
しかし、それを理由にしている限り、何も進歩がありません。
結局、真に「いいこと」ができず、後でもっと手痛いしっぺ返しがあったりします。
もちろん、学校だけの責任にして済むことでもないでしょう。
いずれにしても、真の愛情とは、「自分の感情に負けない姿勢」から発揮することができると思うのです。
わずらわしいことがあってヤレヤレと思っても、そんな感情には負けない。
追い掛け回したい衝動にかられても、そんな感情には負けない。
悲観的になっても、そんな感情には負けない。
だいたいキャンプをしたくらいで、生徒の生活態度を変えさせることができるという考え方自体が、安直なものです。
そういった、「お湯をかけて3分でOK」みたいな方法では、どうしようもない。
むしろ、そういった安易なことを考えると、ますますうまくいかなくなったりします。
愛情とは、もっと落ち着いたものであり、それは少しずつ浸透していくもの。
焦ってはいけないと思うのですね。
落ち着きの中で、それを発揮していけばいい。
そうすれば、しつこさとは無縁になります。
無理に相手に受け入れさせようとしても、そういうわけにはいきません。
自分だってそんなことをされたら嫌ですよね。
愛情は、通じていくところに、少しずつ通じていくもの。
そこに自信を持つべきだと思います。
・今回のまとめ
愛情は、通じていくところに、少しずつ通じていくもの。
そこに確信と自信を持つべきです。
あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。
今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。
本書には、それくらいの大きな力があります。
あなたの「バイブル」にしてください。
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。