こんにちは。上村です。
以前、近くの家が、「大がかりな改築」をしていたことがあります。
工事の音が、とてもうるさかったのです。
ガガガガガガーと爆音が鳴り響く。
いつもは静かな環境なのに、その時は一変。
なかなか辛かった。
ところで、この工事音を聞きながら、僕はある言葉を思い出したのですね。
それは『止揚』という言葉です。
「止揚」とは、ドイツ語が語源。
ドイツ語で「アウフヘーベン」と言うらしい。
それを日本語に訳したのが、「止揚」です。
日本語訳をしても、よくわからないですね。
「止揚なんてわけのわからない訳を考えたのは、どこのドイツだ」
と思います。(ジョークが冴えないことをお許しください)
それはともかく、「止揚」とはいったい何なのか?
「一つの考えと、それと反対の立場にある考えとを、
新しく一段と高い考え方に調和統一すること」
という意味です。
例えばこういうことですね。
失恋したとしましょう。
これは辛い出来事です。
しかしその後、いい人と巡り合ったとします。
なぜそんな人と巡り合うことができたのでしょうか?
前に失恋したからですね。
失恋した時は、もう立ち直れないと思ったでしょう。
でも、実際はそうではなかった。
つまり、「アウフヘーベン」が起こったわけです。
都合の悪いことが、都合のいいことにつながっていたのです。
もちろん、これはわかりやすい例として出しただけで、すべてにこのようなことがあります。
ドイツ語の「アウフヘーベン」の意味は、
「否定する」と「高める」という意味があるそうです。
例えば、政治の世界が、与党・野党に分かれています。
「モメるのは時間の無駄だ」という考え方がある。
その点、独裁国家は議論がないから、決定はあっという間です。
こう書くと、独裁の方が効率的なように見えるかもしれませんが、実際はそんなことは決してありません。
独裁国家は全く繁栄していないのです。
政治上の停滞がありそうな自由主義国家の方が、圧倒的に発展しています。
これも「止揚」ですね。
自由を抑圧するような国家が、発展するわけがありません。
それぞれが様々な意見をぶつけ合うことで、一段と高いレベルの意見になっていくわけです。
もちろん、現在の体制が完璧と言っているわけではなく、そこにも様々な問題があるでしょう。
でも、当たり前ですが、独裁よりははるかに優れています。
人間は、自由であって初めて、力を発揮できるからです。
その力は、人々を支えるために使うことができます。
間違ったことに使う人もいるでしょうが、それは陰の部分にしか過ぎません。
そういったものを淘汰していって、さらに自由の本当の価値を上げていきます。
肯定的なものを発展させ、否定的な出来事を乗り越えて、より高い次元のものが生まれる。
もちろん、それがいつもスンナリいくわけではありません。
議論ばかりして、何もまとまらないこともあります。
でも、停滞もまた「次へのステップ」です。
一見回り道でも、回り道をしなければ、「本当の道」がわからないことがあります。
否定を肯定に変えるからこそ発展があります。
そこで、さっきの騒音について考えてみましょう。
騒音は、否定的な出来事。
しかしそこから「肯定的なもの」を探すとしたらどうなるか?
騒音によって、「静かな環境の有難さ」がわかったのです。
騒音がなければ、そんなことは思わなかった。
病気になって初めて健康の有難さを知るようなものですね。
感謝というのは、いいことがあってできるのではなく、
都合の悪いことがあって、初めて「感謝とは何か」がわかります。
自分に起こる都合のいいことも悪いことも、
すべて未来にとって役に立つことです。
また、役立てていかねばなりません。
その気持ちが、あなたに一段とレベルの高い力を与えてくれるでしょう。
・今回のまとめ
マイナスの出来事にくじけてはいけない。
それは、次への好機です。
あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。
今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。
本書には、それくらいの大きな力があります。
あなたの「バイブル」にしてください。
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。