2020年5月14日木曜日

どうしていいかわからなくなったら、道を探すより、信じることが大切

こんにちは。上村です。


突然ですが、実際自分がやってみて、「何か違うな?」と思ったことはないでしょうか。



僕が小学生の時。

学校で、「ファーブル昆虫記」についての授業がありました。



ファーブル昆虫記って、きっとあなたも聞かれたことがあると思うのです。


ファーブルという学者が、昆虫の習性を研究して、それをまとめた著書ですね。



そこに「アリ」に関する記述があった。


アリの中には、列を作るものがあるそうです。



例えば、エサを置く。

すると、アリは列を作って、そのエサの場所に行きます。

そして、エサのかけらを持って、巣に帰っていく。



その間、道に迷わないのです。

なぜ迷わないのか、不思議です。



人間だって、道に迷うことがありますね。


なのに、アリは迷わない。

アリえない話です。(笑)




授業で聞いて、「へえ、そうなんだ」と思いました。


そこで僕は、自分で実験してみることにした。


当時は、自宅に庭があったのです。


アリが結構いました。


実験するには、アリがたい環境。

(ダジャレもしつこく言えば、それなりにおもしろくなるものです)



さて、僕は、ひとかけらの砂糖をつまみ、土の上に置いてみました。


ちょうどアリが何匹かいたのです。


なかなか見つけてくれませんでしたが、やがて一匹のアリがそれを発見。


やがてたくさんのアリが、群がってきました。



そこで僕が考えたのは、

「きっとアリは一列になって、エサと巣の間を行き来するに違いない」

というもの。



なぜって?



だって、ファーブル昆虫記に書いてあるから。


その通りになると思ったのですね。



ところがです。

そんな絵に描いたように一列になど、ならなかった。



秩序なくエサに群がり、秩序なく巣に返っていくような光景だったのですね。



「おかしいな、こんなはずではない」と思いました。


頭の中で描いていた図とかなり違う。



しかしファーブルがウソを言うわけはないでしょうし、第一、学校の授業でそう学んだのです。


でも、現実に目の前のアリは、想像とは違いました。



「アリえない」

僕は叫んだのです。(ダジャレはそろそろ無視(虫)してください)




でも後から考えてみると、アリが一列になって、一糸乱れないような状態とは書いていなかった気がします。


そんな体育祭のようなアリはいない。


僕が勝手に、頭の中でそのようなイメージを作っていただけだったのです。



しかし、こういうことはあるものですよ。


実際自分がやってみたら、想像していたものとは違うことです。


自分が思っていたことと現実が違えば、混乱するでしょう。



「上司は、次の課長は君だと言ってくれたのに、別の同僚が課長になったぞ」

ということもあるかもしれない。


しかし、新しい現実がそうであるなら、それを素直に認めることが大切です。



真面目な人ほど現実に起こったことを受け入れられず、ピタリと心の門を閉ざしてしまうことがあります。



しかし真面目さというのは、心にフタをすることではなく、進歩のために使っていくべき。



誰もが「こんはずじゃない」という出来事に出会います。


今までの人生を振り返っても、「こんははずはない」と思うことがたくさんあるはずです。



しかし、その時こそが「進歩している時」です。


「こんなはずはない」と思うことは、実は「自分にとってなくてはならないこと」だと思います。



アリは、それぞれあっちにこっちに行きながら、でも最後はしっかり巣に戻ってきます。


絵に描いたような一列はありません。


人生は体育祭の行進ではないので。



誰かの命令で行進するのではなく、自分が迷いながら道を見つけていく。


何も一人でほっておかれるわけではありません。



一説によると、アリは何かのフェロモンを出して、後から来るアリはそれを道しるべにしているらしい。


同じようなことは、きっと人生にもあると思う。



道しるべは、必ず用意されています。


しかし、不満だらけで、悲観的な気持ちだと、その道しるべになかなか気づかないもの。



そんな時こそ、「必ず道は開けるのだ」と強く思うことです。


たとえ時間がかかっても、少しずつその通りになっていくでしょう。



もし今、何かで迷っているなら、それは決意のチャンスです。


しっかり前に進んでいけるでしょう。



・今回のまとめ
いつだって、「道しるべ」は用意されています。
あなたにとって不都合なことは、実は「大きな道しるべ」になっています。





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