こんにちは。上村です。
突然ですが、あなたは「知らないことを知らないと言える人」でしょうか。
もちろん、知っていることは、どんどん答えればいいですね。
でも、知らないことを、知っているかのように言う必要はありません。
知らないのは知らないのであって、正直に言えばいいだけなのですが、それができない人がいます。
その気持ちは、わかるところがあります。
僕はかつて、予備校で進路指導の仕事をしていました。
その時、生徒から様々な質問をされて、「わからない」と答えるには勇気がいった。
「進路指導なのに何も知らない」と、思われるのが嫌だったのです。
実際、生徒はそんなことは思いませんが、自分で勝手に想像して恐れていたのです。
上司に、「あれはどうなった?」と聞かれる。
「知ったかぶり」で答えて、後で困ったことになった。
そうこうしているうちに、自分の「勘違い」に気付きました。
まさに僕は勘違いしていました。
「知らないこと」は、あって当然です。
何でもかんでも知っている方が不自然ですね。
仕事上でも、知らないことはたくさんあるでしょう。
知らないで済まされないこともあるかもしれませんが、でも知らないものは仕方がないのです。
正直に「知らない」と言うまでです。
その時答えられなくても、後で調べて答えればいいだけですね。
信頼感を失うのを恐れて見栄を張ってしまうことがありますが、実はそのことがかえって信頼感をなくしています。
大切なのは「誠実さ」です。誠実な人は信頼されます。
知ったかぶりでは信頼されない。自慢しても尊敬されないのと同じですね。
相手だって、何でも知っていることを期待しているわけではないでしょう。
「知っているなら教えてほしい」と思っている。
即答できなくても、後でも構わないから教えてほしいと思っているかもしれない。
「知らない」と言っても、それで信頼がなくなるわけでもなければ、相手が気分を害するわけでもありません。
普通に考えれば、当然のことですね。
ところが、どういうわけか自分で捻じ曲げてしまうことがあります。
「知らないと言ったら馬鹿にされるのではないか」と心配する。
それこそ余計な心配です。
自分が誰かに質問して、「知らない」と言われても、自分はその人のことを軽く見たりはしないでしょう。
立場を置き換えてみれば、もっと理性的になれます。
焦れば焦るほど、相手の期待とは真逆のことをしてしまうこともあるものです。
相手は怒っていないのに、「怒っているのではないか」と思う。
相手は普通なのに、「嫌われているのではないか」と思う。
そもそも、そんなに心配ばかりしているから、うまくいかなくなってしまうのですね。
大切なのは、「自分がどう思われているか」ではありません。
大切なのは、「自分がどういった態度で物事に向き合っているか」です。
正しい態度が、きっといい環境を引き寄せていくことでしょう。
・今回のまとめ
大切なのは、「自分がどう思われているか」ではありません。
大切なのは、「自分がどういった態度で物事に向き合っているか」です。
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