こんにちは。上村です。
かなり昔の話ですが、『定食を食べ損ねた事件』というものがありました。
テレビ番組で取り上げられていた事件。
幼い頃に見たので、記憶は定かではないのですが、こんな感じ。
ある男性が、お店に食事に行きました。
定食を注文。しかしいくら待っても出てきません。
業を煮やした男性は、何も食べずに店を出て行った。
その後、悔しくてたまらず、その店に対して嫌がらせの手紙を送りつけたらしい。
「定食を食べられなかった、どうしてくれるんだ」
みたいな文面。(と思われる)
末尾には、「定食を食べ損ねた男より」とあった。
まあ、そんなことを書けば、誰かわかりますね。
結局、彼は検挙されました。
お店の定食は食べられず、留置場の定食を食べることになってしまったのです。
これでは、ブラックジョークにもなりませんね。
店は大きな迷惑だったでしょう。
もちろん悪気があって遅れたわけではなく、忙しかったのでしょう。
いずれにしても、どれくらい待たされたのかはわかりませんが、そこまで怒る必要もないはずです。
でもどうして犯人は、そんなことくらいでここまで怒ったのでしょうか?
お腹が空いていたこともあったでしょうし、どうしても食べたい定食だったのかもしれない。
たまに無性に「のり弁当」が食べたくなる時がありますが、そういった感じでしょうか。
それにしても、いやがらせにまでエスカレートするには、不可解すぎます。
僕は思うのですが、定食が食べられなかったというよりも、待たされたこと自体に腹を立てたのでしょう。
馬鹿にされたような気になったのかもしれない。
でも、誰も馬鹿にする意図などないのは、当然です。
何かにつけ「馬鹿にされた」と思ってしまうようなタイプの人がいます。
僕もかつて出会ったことがありますよ。
とてもプライドが高く、ちょっとしたことで馬鹿にされたと思い込む人に。
こういう人は、周りも辛いですが、自分自身が一番辛いかもしれない。
とても心穏やかになることはできないからです。
「○○さん、今日はお疲れ様です」
「そんなに仕事をしていない」
なんて言う人がいたら、嫌ですよね。(笑)
本人自身が絶対に幸せではないでしょう。
これは極端ですが、少なくとも被害妄想的な心情になる場合もあるかもしれない。
被害妄想的な思いを抱いていて、その関係がうまくいくはずもありません。
「自分はいつも馬鹿にされている」
「絶対馬鹿にされたりはしない」
などといつも考えている人と付き合うのは、疲れるものです。
もし自分が、そんなタイプと付き合っていたらどう思うかを考えれば、よくわかりますね。
誰も馬鹿になどしていない。
自分の小さなプライドが、そう思わせているだけです。
また、百歩譲って、誰かに馬鹿にされているようなことがあっても、別にたいした問題ではありません。
誰かを馬鹿にしているようなタイプの人は、自分自身も誰かに馬鹿にされたりするものです。
因果応報のようなもので、そう考えれば腹を立てることもありません。
自分は、「馬鹿にし合う空間」から、距離を置けばいいのです。
「馬鹿にされた」といつも思ってしまう人は、もっと物事を楽に考えるべきだと思います。
自分に起こったことを「深刻だ」と考えていると、だんだん余裕がなくなってきます。
でも、自分が頭で考えているほど、決して物事は深刻ではありません。
気長に待てばいいのですよ。
恋愛も人間関係も、そして人生全般も。
その方が、きっとうまくいきます。
心配しなくても、その時々で、自分にとって本当に必要なものが届けられるのですから。
自分の理不尽な怒りや不調和な感情で、その通路を防がないことが大切です。
・今回のまとめ
「馬鹿にされた」と思ってしまう人は、もっと物事を楽に考えよう。
それは別に、たいした問題ではありません。
ささいなことにこだわるのをやめれば、関係も良くなっていくでしょう。
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