こんにちは。上村です。
人間関係で、「うまくいかなくなる考え方」があります。
「これだけしているのだから、あなたもこれだけしてほしい」
ということですね。
本当の人間関係は契約ではないし、恋愛も契約ではありません。
そこに資本主義を持ち出してはいけないのです。(笑)
例えば、物を買うとします。
料金を払います。
お客さんとお店が、お互い提供し合うことで、初めて「契約」が成立します。
「タダで奪う」なんて人は、警察に直行。
逆に、「対価はもらうが、商品は渡せない」なんて店があったら、これも逮捕。
これは経済活動の話ですが、人間関係にも「契約」みたいなものがあります。
「何かをしてあげたのだから、あなたも私に何かをすべき」
という考え方。
これは、一種の契約意識ですね。
法律上の契約ではありませんが、そういった気持ちがあります。
でも、この考え方ってどうなのでしょうか?
その姿勢でいいのでしょうか?
当然ですが、人間関係は、物品のやり取りとは違います。
「契約」ということではありません。
義務でも権利でもなく、もっと「素朴な心のこと」です。
資本主義とも契約主義とも、その他どんな主義とも無縁です。
人間同士の「素朴なつながり」です。
ところが、なぜかそれを、「強制」と考える人がいます。
恋愛に多いかもしれませんね。
あなたが、好きな人に好意を示す。
何かをしてあげるとか。
好意の表し方はいろいろあります。
ところが、相手の反応がよくないとします。
あなたはどう思うでしょうか?
「好意の伝え方が足りない」と思うかもしれません。
「自分の気持ちを伝えること」に躍起になります。
相手に受け取ってもらえないと、不満になる。
せっかくの好意が、押し付けのようになってしまうのです。
「これだけしたから、反応をくれ」という思いが強い。
だから押し付けがましくなります。
「こうしたのだからこうしろ」というのは、契約の感覚。
契約とは、
「自分が価値を提供して、相手は対価を払う」
のが原則ですね。
しかし、その感覚を人間関係にもってくると、おかしなことになってしまう。
「これだけしてあげたから、相手も返礼すべきだ」
ではないのです。
逆も言えますよ。
「相手が好意を示してくれたから、自分も好意を返さないといけない」
ということでもない。
義務でも強制でもなく、もっと「自然の行為」です。
素朴な支え合いであり、助け合いであり、お互いの意思の尊重です。
よく心理学で、『好意の返報性』みたいなことが言われます。
「何かをしてもらったら、お返しをしなければならない気持ちが働く」
ということです。
「それを利用して相手の心をつかめ」みたいな、恋愛マニュアルみたいなことを言う人がいる。
でも、どうでしょうか?
好意とは、そんな自分本位のものではありません。
相手を都合のいいように動かそうとしても、そういうわけにはいきません。
心理学を否定しているわけではありません。
自分の意図が問題です。
そういったものを自分本位に利用しようとしたら、必ず「しっぺ返し」があるということです。
いくら心理を分析しても、人間の本当の心を分析することはできません。
もし周囲に「できる」と豪語する人がいたら、
「じゃあ、私が考えていることを当ててみて」と言ってあげればよろしい。(笑)
心とは「もっともっと奥深いもの」だからです。
好意とは、相手を思う素朴な気持ち。
物品が返ってくるような感覚ではいけない。
もちろん、御礼をもらっていいのですが、それが目的ということではないはずです。
それは、「心の宝」なのですから。
実際、心の宝がたまってくると、人生がいい方向に向かっていきます。
「自分がしてあげたから、相手がこれだけしてくれる」という考え方では、必ず不満が出ます。
もっと「素朴な気持ち」を大切にすること。
これを大切にすることで、状況はよくなっていくでしょう。
・今回のまとめ
人間関係は契約ではありません。
「素朴な結びつき」です。
原点に帰れば、状況はよくなっていくでしょう。
あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。
今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。
本書には、それくらいの大きな力があります。
あなたの「バイブル」にしてください。
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。