こんにちは。上村です。
突然ですが、こんな悩みを持つ方がいますね。
「相手が自分の言うことを聞いてくれない」と。
例えば、学校の先生。
「生徒が言うことを聞かない。どうしたらいいか?」
と悩む人がいます。
あなたも、学生時代にご経験があるかもしれません。
授業が騒がしい。
堪忍袋の緒が切れた教師が、大声で怒鳴る。
その瞬間はシーンとなります。
でも、しばらく経てば元通り。
怒鳴ったことで、かえって雰囲気も悪くなります。
何も教師だけではありません。
職場の上司が、部下に対する時にもあるでしょう。
仕事上のことで、部下に注意します。
でも、注意の仕方が悪く、気まずくなります。
もちろん、逆のパターンも多いです。
生徒が、教師とどう接していいかわからず悩む。
部下が、上司とどう接していいか悩む。
そっちの方が、相手が年長だけに、より辛いかもしれない。
社会的関係だけではなく、個人的関係にももちろんあります。
社会的関係ならまだ「仕事だから」と割り切れるかもしれませんが、個人的関係になるとある意味もっと辛いかもしれない。
例えば、恋人同士。
日頃からすれ違いがあって、ある時我慢しきれず、相手を責める。
たとえその意見が正しくても、
感情的になっているので、ケンカになってしまうのです。
では、いったい、どうしたらいいのでしょうか?
そこで、僕自身の体験をお聞きください。
僕はかつて「大学受験予備校」に勤務していました。
クラス担任をして、
生徒さんの「進路指導」や「生活指導」をしていたのです。
僕がクラス担任の時、「生徒の遅刻や欠席」がとても多かった。
他のクラスに比べても、抜きん出ています。
もちろん自慢できることではありません。
「担任は何をやってるんだ」と、同僚から言われます。
僕は悩みました。
(どうして自分のクラスだけ、こんなに遅刻や欠席が多いのか?)
(担任の自分に問題があるのか?)
いろいろ考えました。
厳しくしたり、優しくしたり、説教したり、諭したり、いろいろした。
でもダメだったのです。
(自分はこういう職業は向いていないのかな)と思い自信喪失。
そんなある日のことです。
僕は、ふとひらめいたことがありました。
何をひらめいたか?
「遅刻や欠席をなくす方法」・・・ではありません。
もっと「根本的なこと」に気付いたのですね。
「生徒が言うことを聞かないのは当たり前だ」と。
もし生徒が全員、言うことを素直に聞くのなら、教師はすごく楽な仕事になります。
生徒がいつも尊敬の目で見てくれるのなら、これほど素敵な職業はないでしょう。
でも、実際はそうではありません。
自分だって、学生時代に、そんなに教師を尊敬の目で見ていたわけではありません。
毎日ガミガミ怒鳴っているような教師がいましたが、そんな先生を尊敬するわけにはいきません。
例えば、会社の営業マンが、「お客さんはいつでも自分を尊敬してくれる」なんて言ったら、上司から注意されるでしょう。
当然ですね。
「お客さんから尊敬される営業マン」なんて表現は、あまり聞いたことがありません。
「お客さんから信頼される営業マン」なら、よく聞く言葉。
さっきの教師だって同じです。
「生徒全員から尊敬のまなざしで見られる」なんて、そんなことはありえません。
もっと言えば、「言うことを聞かない生徒がいて当然」と考えるべきです。
今も昔もそれは同じ。
夏目漱石の小説に、『坊ちゃん』というのがありますね。
その中で、先生に反抗する生徒が描かれています。
小説ですから誇張はあるでしょうが、でも事実、それに似たような出来事もあったのでしょう。
『坊ちゃん』が描かれたのは、明治時代。
明治でも平成でも、似たようなことはあります。
ではもう一度、さっきの教師を例に考えてみましょう。
いったいどうすればいいのでしょうか?
その教師は、誤解をしています。
先生を尊敬し、いつも勉強熱心で、授業中はシーンと静まり、校則に従順で、向上心あふれる生徒ばかりいる学校・・・
そんな絵に描いたような学校が、はたして存在するでしょうか?
「問題のない組織」などありません。
言うことを素直に聞く生徒もいれば、そうでない生徒もいるのです。
いい教師もいれば、よくない教師がいるのと同じです。
当たり前のことに悩んでいたら、この世は悩みだらけになってしまいます。
教師も生徒も完璧ではありません。
未完成な者同士が、切磋琢磨することに意義がある。
言うまでもなく、先生もやはり未完成です。
生徒に「完全を求める」のは筋違いです。
先生を尊敬して、何でもハイハイと聞く生徒を理想にしているのかもしれないのですが、そんなことはありえないですね。
素直な生徒もたくさんいるでしょう。
そうでない生徒もいるでしょう。
心を開いてくれる生徒もいれば、閉ざしている生徒もいる。
怒られてもビクともしない生徒もいれば、少し注意しただけで落ち込む生徒もいる。
様々な人がいるのです。
これは単なる一例です。
我々は、無意識のうちに、他人に対して「完璧」を求めることがあります。
しかし、そんな願いが叶うわけもありません。
自分だってもちろん完璧ではないし、失敗もします。
他人に完全を求める心情は、自分を辛くするだけです。
他人がどうかではなく、「自分自身に求めていく」べきです。
押し付けではなく、「自覚」です。
そんな人には、きっと理解してくれる人も現れてくるでしょう。
・今回のまとめ
幸福は、外に求めるのではなく、「自分の中」に求める。
押し付けではなく、「自覚」が大切。
それが、いい環境を作っていきます。
あなたが、「自分は愛の弱者だ」と思うようなことがあれば、本書はとても有益なものになるでしょう。
今までの思い通りにならない状況が、きっと一変するはずです。
本書には、それくらいの大きな力があります。
あなたの「バイブル」にしてください。
あなたが、恋愛や人間関係で「愛されない」と悩んでいるなら、たった二つの真理を知るだけで、それは解決します。
1.追いかけるのをやめる
2.「途方もない愛される力」を実践する
今すぐ、「真理」を知ってください。